災害時の支援拠点 消防活動センター開庁

大規模災害が発生した際に遠方から被災地に駆け付ける緊急消防援助隊が活動しやすいよう、和歌山市消防活動センターが1日、同市森小手穂に開庁した。和歌山南スマートインターチェンジに直結し、ヘリポートも備えるなど利便性の高さが特徴。地域の防災拠点として期待される。

施設は3階建てで、消防署岡崎出張所を岡崎分署とし、併設。平常時は隊員の訓練施設として活用される。

センターには、仮眠用の部屋やベッド、シャワー室、更衣室などがある。市消防総務課はこれらの設備について「もし無ければ野営をしなければいけない場合がある。作業をするに当たり疲れ具合が違う」としている。約50人の宿営を受け入れることができ、大型車約30台と普通車約30台を受け入れることができる。庁舎の外にはヘリポート、自家用給油取扱所、自家発電設備、防火水槽がある。

1日は同センターで開庁式があり、自治会や消防団の関係者、尾花正啓市長、市議らが出席。テープカットを行って開庁を祝った。内覧会もあり、施設内の各地を回って説明を受けた。

岡崎出張所の分署化により、和歌山市の消防署は中、東、北の3署と南、紀伊、岡崎の3分署体制とし、市域の消防力の向上を図る。岡崎出張所の今後の活用については未定という。

市消防総務課はセンターについて「大規模災害が起きた時、緊急消防援助隊の受け入れがよりスムーズになり、市民の皆さんの命や財産を守ることにつながる」としている。

 

東消防署岡崎分署も入る

 

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧