関わり大切に 社明運動強調月間スタート

法務省が主唱する「第71回〝社会を明るくする運動〟」の強調月間が始まった1日、同運動和歌山県推進委員会(委員長=仁坂吉伸知事)は、菅義偉首相のメッセージ伝達式を和歌山市二番丁の和歌山地方合同庁舎で行い、犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える社会の実現を目指すことを確認した。

伝達式では、県推進委副委員長の小西健之県保護司会連合会会長、和歌山地方検察庁の飯島泰検事正があいさつ。2004年から「社会を明るくする大使」として運動を推進してきた落語家・桂枝曾丸さんに、18年目となる今回も大使の認定状が交付された。

枝曾丸さんは「孤独は私たちの大きな敵。人は孤独に弱く、人との関係が人を強くしてくれる」と話し、コロナ禍で制限がある中でも、人と人が関わる活動が、犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える明るい社会につながることを強調。「悲しむ人を一人でも減らせるように、皆さんと共に頑張っていきたい」と述べた。

菅首相のメッセージでは、望まない孤独や社会的孤立などの課題を克服するために、互いに支え合う人と人との絆、他の人の苦しみにも手を差し伸べるコミュニティーの存在などが重要とつづられている。枝曾丸さんがメッセージを読み上げ、仁坂知事代理の生駒享県環境生活部長に伝達した。

会場には、運動のシンボルマークであり、保護司らが育ててきたヒマワリの花が飾られた。

今後、強調月間の活動として、枝曾丸さんを隊長とする「社明キャラバン隊」が県内の更生保護サポートセンターの訪問や運動の広報に取り組む他、更生保護に関するパネル展や講演会などが各地で行われる。

 

菅首相のメッセージを生駒部長㊧に伝達する桂枝曾丸さん

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