スーパーのゴトウ本店 破産手続き開始

㈱ゴトウ本店(和歌山市真砂丁、田中頼広代表)が、和歌山地裁から破産手続き開始決定を受けたことが分かった。6月22日付。

帝国データバンクによると、負債は約2億3000万円。経営悪化で2010年1月に民事再生法適用の申請をしていたが、経営権を継承した関係会社が自己破産申請準備に入ったことから事業継続を断念した。

同社は1950年12月創業、67年1月に法人改組。同市内で各種食料品を中心に、日用品の販売も手掛けるスーパーマーケットを運営。6店舗を構え、各店舗ともに地域に根差した運営で地元主婦層を中心に知名度も高く、一定の固定客を確保。2002年12月期には年売上高約65億2500万円を計上していた。

しかし、近隣にディスカウントストアや大手競合店が進出したことで売り上げが低迷し、さらに新規出店や店舗改装など設備投資費用が重荷となり、2006年6月に県中小企業再生支援協議会に支援を要請。その後も、経費削減に努めるも業績回復には至らず、2010年1月に約29億の負債を抱えて大阪地裁へ民事再生法の適用を申請した。

申請後は、㈱スターチェーン丸進などがスポンサー企業として経営権を継承するも業績は回復せず、関係会社であった同社が2020年11月20日付で事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことから、事業継続を断念した。財産状況報告集会期日は9月30日。

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