心動かし成長を IBWが校内コンテスト

学校法人山本学園IBW美容専門学校(和歌山市南汀丁)は5日、同市手平の和歌山ビッグウエーブで「第3回IBWサマーコンテスト」を開き、参加した100人を超える生徒らが、大会ならではの緊張感の中、練習の成果を発揮できるよう全力で競技に臨んだ。

同校によると、例年6月には同校と和歌山高等美容専門学校、県内の美容室が参加する大会がビッグ愛で開かれているが、新型コロナウイルスの影響で昨年に引き続き、ことしも中止に。同校の2年生は入学以来、大会への出場機会が失われていることもあり、校内コンテストを企画した。会場を借り、しっかりとタイムを計る他、審査員長には同校の卒業生で、さまざまなコンテストで審査員を務める美容室Dears(同市神前)の沖殿年教代表を招くなど、本番さながらの機会を設けたという。

開会式では、山本文子校長が「将来この日を振り返ったときに全員が『楽しかったよね』と思える日にしましょう」と呼び掛け、生徒会代表が「日頃の練習の成果を発揮し、悔いの残らないよう一生懸命取り組むことを誓います」と宣誓。

レイヤーカット、黒留袖着付け、浴衣着付け、マツエク、メンズセット、ネイルアート、ヘアアレンジ、ワインディングの種目に分かれ、事前に校内で開かれた選抜の通過者らが競技に挑んだ。

同校2年生の北内理湖(りこ)さん(19)は「いつもよりタイムが速くでき、練習の成果が出せた。学生のうちにいろんな経験をして、人に愛される美容師になりたい」と笑顔。三浦愛美(まなみ)さんは「緊張したけれどやり始めたら手が勝手に動いた。きょうの経験を生かして、形に残せる賞を取るのが目標」と話した。

同校の山本正治総務部長は「うれしい、悔しいなど心動く時は成長する時。費やした時間に比例して心は大きく動く」と話し、「コロナ禍で失われつつある人とのつながりを経験しながら、100点ではなく、自分の中の100%を出して自分に勝ってください」と伝えた。

レイヤーカットに励む生徒ら

レイヤーカットに励む生徒ら

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