子どもを笑顔に やのともこさんが絵本寄贈

和歌山県田辺市龍神村在住の絵本作家、やのともこさん(50)が8日、小児科の待合などに設置してもらおうと、自身が手掛けた絵本500部を県医師会に寄贈した。

やのさんは大阪府出身で1996年にイタリアで絵本を書き始めた。2004年に龍神村に移住し、13年にはデザインが村のゆるキャラ「ほっとちゃん」に起用されている。

今回寄贈した絵本『あしたげんきになあれ』(絵・やのともこ、作・しおみまきこ、レック出版)は、優しい気持ちと笑顔があふれる作品。登場するネコのベニーはある日、つまずいてけがをして入院してしまう。しばらく学校に行けないベニーを仲間が励ますもののベニーはそっぽを向いたまま。ある日の夢で大切なことに気付く。「ぼくがえがおでいるとみんなもえがおになるんだ」。作品の最後は「あなたの笑顔が大好き あなたが笑うとなぜか笑顔の私がいる」と締めくくられている。

同日、県庁北別館で行われた寄贈式で、やのさんから絵本を受け取った県医師会の平石英三会長は「この本を読んで子どもたちが元気になってもらえたら。たくさんの本を頂きありがとうございます」と感謝を述べた。

やのさんは「笑顔でいることが大切。子どもたちにはコロナ禍だからこそ絵本を見てもらい、にっこりとしてもらえれば」と話した。

絵本を寄贈したやのさん㊨と県医師会の平石会長

絵本を寄贈したやのさん㊨と県医師会の平石会長

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