東京の感染の犠牲に 高校総文に影響で知事

東京都に新型コロナウイルスの緊急事態宣言が再発令されたことなどから、31日に和歌山県内で開幕する第45回全国高校総合文化祭「紀の国わかやま総文2021」への皇族の出席が不透明な状況となっており、仁坂吉伸知事は14日、「なぜ東京は(感染を)抑え込めないのか。和歌山の高校生が東京の感染の犠牲になり、腹立たしい」と苦言を呈した。

高校総文は〝文化部のインターハイ〟と呼ばれる高校生最大の文化の祭典。総合開会式には例年、皇嗣(こうし)秋篠宮さまが出席され、コロナ禍でウェブ開催となった昨年の高知大会では、生徒実行委員や参加者とオンラインで懇談されている。わかやま総文への皇族の出席について、正式な発表はまだない。

仁坂知事は同日の定例記者会見で、県内は新型コロナの感染者、接触者を囲い込み、拡大を抑え込んでいるが、東京を中心とする感染再拡大に伴い、県内にも増加のリスクがあると指摘。わかやま総文への影響を含め、「そういう状況にならないように、東京はしてもらいたい」と求めた。

 

東京の感染拡大に苦言を呈した仁坂知事

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