ヒナの面影愛らしく ペンギンの「ワコ」公開

和歌山城公園動物園で5月4日に誕生したフンボルトペンギンの「ワコ」の一般公開が16日、同園のペンギン舎で始まった。

ワコは、昨年閉園したみさき公園(大阪府岬町)から来た雄の「ハツ」と雌の「ココ」のペアから誕生。全長約10㌢、体重約105㌘だったワコも、10週目の現在は全長約50㌢、体重約3㌔にまで成長している。

同園で同種のペンギンがふ化するのは26年ぶり。飼育員らが見守る中、ハツとココが協力して子育てに励み、ワコは順調に成長してきた。今回、ワコの毛が生えそろったタイミングを見計らって獣医師に相談の上、公開が決まった。

公開初日、ことし3月にリニューアルしたペンギン舎でガラス越しに泳いだり、ミストで涼んだりするワコの元気な姿が見られた。同舎は現在、ミストとエアコンを稼働させ、ペンギンたちが夏でも涼しく過ごせるよう工夫を凝らしている。

飼育員の西出尚輝さん(21)はこれまでのワコの成長を振り返り、「ハツとココが過保護なほど愛情深く育ててきたので、ワコは穏やかな性格」と話し、「泳げるようになってうれしいのか、1羽だけでもはしゃぐように泳ぐワコの姿が見られる」と笑顔。「ヒナのなごりを感じられる毛色の薄いワコの姿は今だけだと思うので、ぜひ見に来てもらえれば」と呼び掛けている。

ミストで涼むワコ(中央)

ミストで涼むワコ(中央)

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