智弁2年ぶりV、市高小園を攻略 高校野球

【決勝】

市和歌山 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1
智弁和歌山 0 0 0 0 0 1 2 1 x 4

〔市〕小園―松川〔智〕伊藤、中西―渡部▽2塁打=松川、田中(市)岡西(智)

 

第103回全国高校野球選手権和歌山大会は27日、和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で決勝が行われ、智弁和歌山と市和歌山の優勝候補同士が激突。智弁が市和歌山の超高校級右腕・小園を試合後半に攻略し、4―1で勝ち、2年ぶり25回目の優勝を果たした。

智弁は両チーム無得点で迎えた6回裏、この回先頭の2番・大仲が相手の失策で出塁。犠打、四球などで2死満塁となり、7番・髙嶋の左前適時打で1点を先制した。同点に追い付かれて迎えた7回は先頭の9番・大西が中前打で出塁。犠打で1死2塁とし、2番・大仲の右前適時打で1点を勝ち越した。その後、3番・角井は倒れたが、4番の德丸が安打を放ち好機を広げると、5番・岡西が適時2塁打を放ち、さらに1点を追加。8回にも1点を加え、優勝を大きく引き寄せた。

先発は背番号18の右腕・伊藤。2回は無死1、3塁のピンチを招いたが、後続を併殺打と三振に抑えた。その後も好投を続け、7回無死1塁からはエースの中西が登板。適時2塁打を浴びて追い付かれたが、後続を断って勝ち越しは許さず、9回も相手の上位打線を三者凡退に仕留め試合を締めくくった。

市和歌山は2回表、先頭の4番・松川の2塁打などで無死1、3塁の好機をつくったが、併殺打と三振で好機を生かせなかった。1点を追う7回表は1死2塁から5番・田中が三塁線を破る適時打を放ち追い付いたが後続が倒れ同点止まり。先発の小園は5回まで走者を許しながらも智弁打線を無得点に抑えていたが、6回以降ピンチで粘れなかった。


中谷仁監督 市和歌山の素晴らしいバッテリーを相手にとにかく食らい付くんだという気持ちで戦った。甲子園では市和歌山の思いも背負い精いっぱい戦ってきたい。

宮坂厚希主将 春の選抜出場を逃してとても悔しかった。挑戦者の気持ちで挑んだ。苦しいことも多かったが、優勝できてうれしい。

ライバルに勝利し、優勝を喜ぶ智弁の選手ら

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完投するも敗れた小園(市和歌山)

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