大きいの採れたよ トウモロコシの収穫体験

子どもたちに農業や食に興味を持ってもらうきっかけにと、JAわかやま営農生活部は29日、和歌山市栗栖の畑で市内在住の親子を対象にしたトウモロコシの収穫体験会を開いた。

収穫したのは、JAわかやま食農応援隊「やろう会」のメンバー17人が育てた約3000本のトウモロコシ。約5年前から食育活動として取り組み、子どもたちにとって身近で、採りやすく今が旬のトウモロコシを育てている。品種は、高糖度で黄色い粒が特徴のゴールドラッシュで、ことしは天候にも恵まれ、出来が良いという。

約100人が参加し、約5アール(約150坪)の畑いっぱいに実ったトウモロコシを収穫。子どもたちは、「大きいのはどこだ~」と探し、同会のメンバーから教えてもらったとおり、利き手で実の部分を持ち、幹を支えながら、バキッと音を立てながらもぎ取っていた。中には勢いづいて、尻もちをつく子も。だんだんとこつをつかんだ子どもたちは「採れた!」と元気の良い歓声を上げていた。

2回目の参加だという森朱音さん(11)は「バキバキといい音。楽しかった」と話し、普段はトウモロコシが苦手だという桃井悠さん(5)は、もぎたてを生でパクリ。「甘い、おいしい! 自分で採ったからかな」と笑顔でもぐもぐ。完食し、母親も驚いていた。

同会の竹山誠一会長(72)は「収穫体験をすることで農作物がどのようにできるかを知る一つの食育になる。ゴールデンウイーク明けから丹精込めて作ったので、おいしく食べてもらえたら」と話していた。

この後行われた第2部では約60人の親子が収穫を楽しんだ。

 

額に汗をかきながら一生懸命に収穫

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