来県の30代男性死亡 連休3日間で感染82人

和歌山県は7~9日の3日間、県内で乳児から90代の82人が新型コロナウイルスに感染し、愛知県から訪れた30代の男性会社員が死亡したと発表した。県内で死亡が確認されたのは50人目。連休で一般の医療機関が休みとなり、感染者数はやや少なかったが、県福祉保健部の野㞍孝子技監は「減少したとは理解していない」と述べ、引き続き感染防止対策を呼び掛けた。

82人の保健所管内別内訳は、和歌山市30人、海南5人、岩出5人、橋本6人、湯浅4人、御坊4人、田辺7人、新宮10人、県外11人。

亡くなった男性は7日、県内の別居家族を訪問。来県前に基礎疾患のために入院し、仕事中に頭部を打っており、8日に頭の痛みを訴えて医療機関を受診したところ、意識を失い、救急搬送された。新型コロナ陽性が確認され、ICUで治療が行われたが、死亡した。直接の死因ではないが、新型コロナが影響したと診断されている。

発表済みのクラスターでは、東海地方での全国大会に参加した水泳遠征チーム関連の陽性者が1人増え、計7人。有田市の工事現場関連でも1人増え、計6人となった。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は県全体で22・6人となり、爆発的な感染(ステージ4)の目安25人を下回った。保健所管内別では、多い順に新宮43・2人、湯浅32・9人、岩出22・2人、和歌山市21・6人。

県内の感染者は累計3253人、入院中の患者は261人(うち重症者19人)、病床使用率は59・3%。変異株スクリーニング検査による陽性者は1304人で、うちデルタ株(インド型)が137人(8人はゲノム解析で確定)となった。

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