未接種世代の陽性増加 和歌山市感染状況

65歳以上の高齢者に対する新型コロナウイルスワクチンの接種がほぼ終了する中、和歌山市は12日、接種が済んでいない世代、特に30歳未満の感染が市内で増加していると明らかにした。7月28日~8月10日の1万人当たりの陽性者数は、65歳以上が0・9人に対し、30歳未満は12・4人となっている。

尾花正啓市長が定例記者会見で発表。7月28日時点のワクチン未接種者の割合は、65歳以上で13%の一方、12~29歳は86%、30~39歳は79%、40~49歳は73%、50~64歳は58%。1万人当たりの陽性者数は、30~39歳が8・0人、40~49歳が4・6人、50~64歳が4・9人で、おおむね若い世代ほど高い傾向を示している。

第5波(7月11日以降)では、ワクチン接種対象外の12歳未満の子どもの陽性も増加。感染経路は同居家族による家庭への持ち込みが87%を占め、中でも20~30代の親世代からの感染が85%となっている。

市内のワクチン接種は、9月上旬に12歳以上の人口の70%が1回目を終える見通しで、同下旬には2回目終了が70%に達するとみられている。

尾花市長は「感染状況は一進一退であり、お盆が第5波の正念場になる」との認識を示し、ワクチン接種をさらに進める必要性を強調。市が実施する集団接種の定員には余裕があるため、「ぜひ接種を検討してもらいたい」と呼び掛けた。

予約はウェブやLINEなどで受け付けており、詳しくは市ホームページ(http://www.city.wakayama.wakayama.jp/1027184/1027186/1033802/1035508/1035509/1036172.html)に掲載している。

和歌山市内の感染状況を説明する尾花市長

和歌山市内の感染状況を説明する尾花市長

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧