有効求人1.14倍に上昇 県内4カ月連続

6月の和歌山県内の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0・01㌽上昇の1・14倍で、4カ月連続で上昇した。和歌山労働局は「求人が求職を上回る状況が続いており、一部に持ち直しの動きがみられるものの、新型コロナウイルス感染症が雇用に与える影響に、引き続き注意する必要がある」とし、表現はやや上向きにしながらも雇用情勢の判断を据え置いた。

近畿の有効求人倍率は1・10倍(前月比0・05㌽上昇)、全国は1・13倍(同0・04㌽上昇)。

6月の県内の新規求人(原数値)は前年同月比5・2%増の5991人で4カ月連続の増加。有効求人(季節調整値)は前月比2・1%減の1万6398人で、4カ月ぶりの減少となった。

新規求人を産業別にみると、前年同月に比べ増加したのは宿泊・飲食サービス業(226人増)、製造業(201人増)、医療・福祉(189人増)、サービス業(145人増)。教育・学習支援業(146人減)、卸売・小売業(145人減)などで減少した。

新規求職者(原数値)は前年同月比7・6%減の3023人で2カ月連続の減少。有効求職者(季節調整値)は前月比3・0%減の1万4373人で2カ月連続の減少となった。新規求職者(パート含む常用、原数値)のうち在職者は776人、離職者は1902人だった。

正社員について(いずれも原数値)は、有効求人倍率は0・83倍で、前年同月比0・09㌽上昇。有効求人は同11・8%増の6902人、有効求職者は同0・1%増の8314人となった。

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧