90人が感染 ワクチン2回接種の女性死亡

和歌山県は20日、新たに幼児から100歳代の男女90人が新型コロナウイルス感染症に感染したと発表した。一日の感染者数は2日連続で過去最多。ワクチン2回接種済みの90代女性が死亡し、ワクチン接種後、初の死亡例となった。死亡者は計51人。新たにクラスター(感染者集団)も2件発生した。

死亡した女性は13日、基礎疾患のため来院。事前PCR検査で陽性が判明した。14日に入院、15日肺炎が認められた。19日に重篤となり20日に死亡した。

90人の保健所管内別内訳は、和歌山市44人、海南3人、岩出7人、橋本4人、湯浅4人、御坊3人、田辺17人、新宮4人、県外4人。

直近1週間の人口10万人当たりの感染者数は県全体で47・4人と、前日の42・5人を上回り過去最多。保健所管内別では和歌山市48・9人、海南19・2人、岩出39・0人、橋本28・6人、湯浅31・4人、御坊69・8人、田辺42・8人、新宮41・6人で和歌山、岩出、田辺の3が過去最多となった。

県内の感染者数は累計3822人。入院中の患者は425人で過去最多。同日から病床数を550床に増やした。来週にかけてさらに病床を増やす予定。

クラスターのうち、1件は田辺市湊のカラオケ設備のある飲食店「NEXTDOOR」で11人の陽性が判明。73例目のクラスターに認定した。10日から15日までに来店した人は最寄りの保健所へ連絡するよう呼び掛けている。

院内感染が発表された古梅記念病院では、新たに18人の陽性が判明、74例目のクラスターとなった。現在も30人が検査中。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は「重大な局面を迎えている。ワクチンを2回接種していても注意が必要。県民の協力を得られない限りは右肩上がりの上昇は止められない。集団での飲食など今はやめていただきたい」と呼び掛けている。

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