さくらスマイル凱旋 スケボー金の四十住選手

東京五輪のスケートボード女子パークで初代金メダリストとなった和歌山県岩出市の四十住(よそずみ)さくら選手(19)が24日、地元・和歌山に凱旋し、県庁や母校の県立伊都中央高校(橋本市)を訪れた。仁坂吉伸知事や森礼子県議会議長、同級生らからの祝福に満開の〝さくらスマイル〟で応え、「3年後のパリ五輪でも連覇できるように頑張りたい」と話した。

この日、四十住選手はオープンカーで各地を訪問。4年前から遠征資金などを支援してきた時計販売業、㈱オオミヤ(和歌山市)の出水孝典代表取締役が、四十住選手のリクエストに応えて用意した。

県庁では、まず知事室を訪れ、「おめでとうございます。良かったですね」と歓迎する仁坂知事に、四十住選手は「金メダルを持って帰ってこれて良かった」と笑みを浮かべた。

懇談では、四十住選手が7年前に競技を始めたきっかけも話題に。「お兄ちゃんが友達と(スケートボードを)やっていて、お兄ちゃんと遊ぶためにやったんですけど、お兄ちゃんと遊ぶよりスケボーの方が好きになっちゃって」と話した。

同行した出水さんは、初めて四十住選手に会った時のエピソードを披露。競技の練習であざだらけの足を見て痛くないのかと尋ねると、「面白い」との答えで、「それを純粋に、真っすぐに話す姿を見て、すごいなあと思った」と語った。

仁坂知事はお祝いに眼鏡の引換券をプレゼントし、四十住選手は「1個しかなくて。めっちゃうれしい」と大喜び。

懇談後の記者会見では、どんな眼鏡が欲しいかとの質問に、「さくらなので、ピンクとか赤が好きっていうイメージがあるんですけど、実は好きな色はブルー。だから、ブルーの眼鏡を作ってもらいたい」と答えた。

五輪決勝についても語り、金メダルを引き寄せた大技「540(ファイブフォーティー)」の2連続は、当初は1回か、間に別の技を入れるプランだったとし、「なかなか完成しなくて。だからもう、最後に2連続やろうって決めました。前の日に」と決断の瞬間を明かした。

五輪後は取材などが忙しくて、あまりスケートボードに乗れていないという四十住選手。「全然乗れてないので、もう思いっ切り乗りたいです」と話していた。

 

オープンカーから金メダルを見せながら手を振る四十住選手

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