コロナ禍の生活困窮を支援 利用を呼び掛け

和歌山県民主医療機関連合会(県民医連)は、コロナ禍で生活が困窮している人が増えているとし、生活保護やフードバンク、なんでも相談会、無料低額診療の利用を呼び掛けている。

県民医連はコロナ禍における「いのちの電話相談」の事例を公表。「仕事がなくなり収入が激減した」「受診するお金もなく、毎日ジャガイモばかり食べ栄養失調状態。助けてほしい」といった相談があったという。生活保護の受給申請を勧めたが、家族に連絡がいき住所や現状など知られてしまうことや、世間体を気にして拒まれたという。

県民医連は「生活保護は権利」とし「相談してほしい」と呼び掛ける。また、保険証を持ってない人など、対象となる医療機関で無料または低額料金で診療を受けることができる「無料・低額診療」も案内している。

 


食料や日用品配布 28日に相談会も

県民医連と和歌山中央医療生活協同組合は28日午後1時~3時、和歌山市有本の旧生協こども診療所で、食料や子ども文具、生理用品などを無料で配布する「フードバンク&くらしのなんでも相談会」を開く。

同時に、くらしの相談も行う。ともに事前申し込み不要。当日来ることができない人には、平日に相談電話(フリーダイヤル0120・999・530)を開設している。

食材提供、寄付金も27日まで医療生協本部1階で募集。米や日持ちする野菜類、カップ麺などの提供を求めている。フードバンクについてや相談、食材提供の問い合わせは和歌山中央医療生活協同組合(℡073・474・5121)。

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