病床使用率95.7% 新たに75人が感染

和歌山県は26日、県内で乳児から90代の75人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。感染者は累計4293人。病床570床に対し入院患者は562人(うち重症29人)で過去最多となり、クラスター(感染者集団)に認定され、臨時の新型コロナ病床となっている古梅記念病院(和歌山市)の17床を合わせると、使用率は95・7%に達している。

75人の保健所管内別内訳は、和歌山市31人、海南2人、岩出6人、橋本4人、湯浅7人、御坊4人、田辺17人、新宮1人、県外3人。

紀の川市粉河の美容室「ヘア・プロデュース・アライブ」で従業員5人の感染が確認され、79例目のクラスターに認定された。約80人の利用者を検査しており、20~24日に来店した人は最寄りの保健所に連絡するよう呼び掛けている。

発表済みのクラスターでは、向陽病院(和歌山市)関係の感染者が2人増えて計7人となった。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体で60・7人。保健所管内別では田辺が過去最多の86・4人、和歌山市が70・8人で続き、最も少ない海南でも26・2人でステージ4の目安を上回っている。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は、感染者の急増によりPCR検査や保健所の業務が非常に忙しい状態であるため、ほぼ置き換わりが進んだとみられるデルタ株のスクリーニング検査の休止を発表。入院患者の退院後の対応についても、3日間の自宅療養後にさらに求めていた7日間の健康観察を行わないことを決めた。

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