和歌山市90代女性死亡 42人が新規感染

和歌山県は8月30日、県内で幼児から80代の42人が新型コロナウイルスに感染し、和歌山市の90代女性が亡くなったと発表した。県内の感染者は累計4499人、死亡は55人となった。

42人の感染者の保健所管内別内訳は、和歌山市14人、海南3人、岩出5人、橋本1人、湯浅3人、御坊2人、田辺12人、県外2人となっている。

亡くなった女性は19日の陽性判明時は無症状だったが、基礎疾患の影響などで重症化し、酸素投与が必要な状態となっていた。

発表済みのクラスターでは、和歌山市の向陽病院関係の感染者が1人増えて計10人、同市の会計事務所関係が1人増えて8人となった。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が49・4人で5日連続で減少。保健所管内別では田辺が最も多い71・6人、和歌山市が53・4人、岩出が46・1人で続き、最も少ない新宮は20・8人。

入院患者は491人(うち重症31人)で9日ぶりに500人を下回った。臨時の新型コロナ病床となっている古梅記念病院(和歌山市)の14床を含め、病床使用率は84・1%となっている。

県内の新規感染者に減少傾向がみられるのは、帰省関係の感染者が減ったことなどが要因と考えられているという。隣接地の大阪府の感染者数は依然減っていないことから、県福祉保健部の野㞍孝子技監は「大阪への不要不急の外出は控えてほしい。今、気を緩めると感染が再び爆発しかねない」と注意を呼び掛けた。

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