コロナ病床600に増へ 新たに56人が感染

和歌山県は3日、県内で幼児から90代の56人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。感染者数はまだ減少に転じたとはいえず、今後さらに拡大した場合に備え、6日に病床数を現在の570から600に増やすことも明らかにした。

56人の保健所管内別内訳は、和歌山市17人、海南1人、岩出6人、橋本6人、湯浅2人、御坊7人、田辺11人、新宮3人、県外3人となっている。

橋本市高野口町のスーパーマーケット「松源 伏原店」で従業員5人が陽性となり、83例目のクラスター(感染者集団)に認定した。5人はいずれも接客以外の業務に従事し、接触があった他の従業員15人は検査で陰性が確認された。

発表済みのクラスターでは、那智勝浦町立温泉病院関係の感染者が1人増えて計8人となった。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が43・3人。保健所管内別では田辺が56・0人で最も多く、岩出が50・5人、和歌山市が45・5人で続いている。

県内の感染者は累計4748人、入院患者は468人(うち重症22人)。臨時の新型コロナ病床となっている11床を含め、使用率は80・6%となった。

症状が悪化した後に救急受診するケースが依然として多いことから、県福祉保健部の野㞍孝子技監は「何か体調に異常があれば、早く、できるだけ時間内の受診をお願いしたい」と話した。

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