33人感染80代女性死亡 県内累計5000人超

和歌山県は10日、県内で乳児から60代の33人が新型コロナウイルスに感染し、岩出市内でクラスター(感染者集団)が1件、基礎疾患のある80代女性が9日に亡くなったと発表した。県内の感染者は累計5015人、死亡は58人となった。

33人の保健所管内別内訳は、和歌山市13人、海南3人、岩出6人、橋本7人、湯浅1人、御坊1人、田辺2人。

87例目のクラスターは、岩出市水栖の高齢者入居施設のグループホームなごみで、職員2人、入居者3人の陽性が分かった。

発表済みのクラスターでは、かつらぎ町立佐野(さや)こども園の感染者が2人増えて計7人となった。2人は同じクラスの園児でともに無症状。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が28・9人。保健所管内別では岩出が50・5人で最も多く、田辺が43・2人、橋本が37・0人、御坊が26・6人、和歌山市が23・9人で続いている。新宮は0人。

入院患者は290人で300人を切るのは8月17日以来24日ぶり。入院患者のうち重症は21人で、人工呼吸器装着者は過去最多に並ぶ4人。40~50代が過半数を占め、県福祉保健部の野㞍孝子技監は、「比較的若い世代でも重症化する可能性があるので、あなどらないように」と注意喚起した。

病床数は605床で、臨時病床の4床を含め、使用率は47・6%となり、8月14日以来27日ぶりに50%を切った。

野㞍技監は「夏場増えた旅行や帰省関係がなくなり、人の流れが変わってきているのが大きな要因となり、感染者が継続して下降している。ただし、子どもの感染が増えているので、集団生活する中での感染予防を徹底してもらいたい」と呼び掛けた。

集団生活での感染予防の徹底を呼び掛ける野㞍技監

集団生活での感染予防の徹底を呼び掛ける野㞍技監

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