40年のありがとう 和歌山マクドナルド物語<2>

地域に愛される店づくり

安田実オーナー

一貫して目指すのは「地域のお客さまに愛される店」。

県内は有田市宮崎町の42号有田店を北限とし紀中、紀南の計7店を運営する。「地方都市は、基本各場所にマクドナルドが1店舗だけ。その中で、ブランドイメージをいかに上げていくかがオーナーの一番の仕事」と話し「そのためには、地元住民に愛され続ける店舗づくりが大切。地元の人が満足して帰っていただける、それを一番にやっていく」と信念を語る。

30歳の時、「飲食の仕事をしたい」と当時急成長中の同社へ入社。その後、大阪、鹿児島、大分の店舗で経験を積み、大阪地区本部の店舗開発部で、店を展開する仕事に携わる。46歳で独立。大阪市出身で、海あり山ありの和歌山の土地柄が好きだったと笑顔で話す。

独立して約25年。ほぼ毎日店舗に顔を出し、お客さま目線でフロアに立ち、改善すべき点があれば、すぐに対処することを心掛けている。力を入れているのはクルーの育成。「人が一番重要。働きやすい環境をつくるのも私の仕事」とほほ笑む。新しい機械の導入や店内の改装など、経営的に独立したフランチャイジーだからこその利用しやすい店舗づくりにも積極的に取り組む。

「『また来ようね』と言ってもらえる店になるよう、従業員全員全力を尽くす」と全てはそこにつながっている。

地域貢献活動にも力を入れ、各エリアのマラソン大会や少年野球などスポーツ大会に協賛し、地元の少年野球チームが全国大会出場を決めた時は店舗で壮行会を開いた。好きなセットを注文し喜ぶ子どもたちの顔に、思わず笑みがこぼれたという。

40周年を迎えて「地元の人に今まで愛されてやってこられてありがとうございましたという気持ち。これからの10年も店を良くしてさらに愛されるよう頑張っていくのでよろしくお願いいたします」と更なる躍進を誓う。

従業員との集合写真

 


プロフィル
安田実(71)
【運営店舗】42号有田店▽湯浅ユピア店▽42号御坊店▽42号田辺バイパス店▽田辺パビリオンシティ店▽42号新宮店▽イオン新宮店▽42号尾鷲店(三重県)