ライブでクラスター 入院者減で病床数減も

和歌山県は17日、県内で幼児から80代の25人が新型コロナウイルスに感染したと発表。和歌山市北ノ新地のライブハウス「museum cafe Vintage(ミュージアム・カフェ・ヴィンテージ)で開かれたライブイベントの感染者が計10人となり、88例目のクラスター(感染者集団)に認定した。

25人の保健所管内別内訳は、和歌山市11人、海南3人、岩出3人、橋本1人、湯浅2人、御坊2人、田辺2人、県外1人。

クラスターになったライブイベントは11日に開かれ、出演者の1人が15日に県外で感染が確認されたとの連絡を受け、関係者を検査したところ、出演者5人、スタッフ3人、客2人の計10人の陽性が判明。さらに検査を進めている。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が12・6人。保健所管内別では、多い順に田辺18・9人、橋本15・5人、岩出14・2人、和歌山市12・9人だった。

県内の感染者は累計5131人、入院患者は143人(うち重症12人)。病床使用率は23・6%となった。入院患者の減少を受け、県は現在605床確保している新型コロナ病床の削減も検討する。

ワクチン接種を前提に行動制限を緩和する議論があることについて、県福祉保健部の野㞍孝子技監は「かなり限定的でしか考えられないのではないか。デルタ株の感染力の強さを考えると、緩和をすると再拡大につながる可能性を秘めている」と慎重な考えを示した。

行動制限の緩和に慎重な考えを示した野㞍技監

行動制限の緩和に慎重な考えを示した野㞍技監

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