ハートビーツが交通安全を啓発 東署と連携

「秋の全国交通安全運動」初日の21日、和歌山東署は紀陽銀行女子バスケットボール部、HeartBeats(ハートビーツ)の選手らに、交通安全標語入りTシャツを贈呈した。メンバーと連携して市民に交通安全を呼び掛ける。

ことしで創立10年を迎える同チームは、昨年開かれた高松宮記念杯全日本社会人地域リーグチャンピオンシップで優勝。知名度が上がっている同チームに交通安全を啓発してもらいたいとの思いから同署が協力を依頼し、実現した。

交通安全標語入りTシャツは、同署交通課の中谷智一巡査長(39)が主にデザインを手掛けた。自身も小中高を通してバスケットボール経験がある中谷巡査長は、「日本一になったハートビーツの活躍にあやかり、地域全体に機運をもらえれば」と期待。Tシャツには「飲酒」「あおり」と書かれたバスケットボールを力強くはじき返す選手の姿や、「思いやり日本一」「ブロック悪質運転」の文字がデザインされている。

同日、紀陽研修センタービル(和歌山市中之島)で行われた贈呈式には、選手11人をはじめ、マネジャー、永田睦子ヘッドコーチ、金谷哲男統括責任者が出席。同署からは出納延計(すいどうのぶかず)署長と小畑祐志交通課長が出席した。

出納署長は「県内の人身事故の数は19年連続で減少しており、ことしは20年連続がかかる節目の年」と説明。「一人ひとりがルールを守って相手を思いやれば交通事故は減少する。交通ルールがまだ身に付いていない子どもたちにルールを守る大切さとかっこよさを伝えてください」と期待を込め、同チームの筒井悠月キャプテン(26)にTシャツを手渡した。

筒井キャプテンは、「紀陽ブルーのカラーと親しみやすいデザインのTシャツは、徐々に愛着が湧くはず」と笑顔で感謝を伝え、「地域の皆さんが思いやり運転で日本一になれるよう、さまざまな交通安全啓発活動を通して社会貢献していきたい」と意気込んだ。

 

Tシャツを手に筒井キャプテン㊧と出納署長

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