来館者100万人を突破 和歌山市民図書館

和歌山市屏風丁の市民図書館は18日、グランドオープンから471日目で来館者数100万人を達成した。館内ではセレモニーが行われ、来館者らと共に大台突破を祝った。

100万人目となったのは、同市神前の塩谷健志さん(40)、妻の鈴加さん(同)、長女で市立岡崎小学4年の心悠(みゆう)さん(10)、長男で愛徳幼稚園年少の昂大(こうだい)さん(4)の4人家族。同館の平井薫館長(51)から、“本”とかけた、地元老舗和菓子店の「本ノ字饅頭」や同館オリジナルの風呂敷などの記念品が贈られた。

開館当初から家族で週1回ほど通っているという塩谷さん家族。子ども向けの歴史本にはまっているという心悠さんは「これからも利用していきたい」と笑顔。健志さんは「子どもたちはこの図書館に来て本が好きになった。駐車場も完備され、きれいで使いやすい」と話していた。

同館は、昨年6月5日、湊本町から南海和歌山市駅直結の複合施設「キーノ和歌山」内に移転グランドオープン。「TUTAYA」を展開する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ㈱(CCC)」が市の指定管理を受け運営する。図書の貸し出し・返却などのサービスの他、同市出身の作家有吉佐和子の資料や作品を集めた「有吉佐和子文庫」(2階)、移民資料を展示する「移民資料室」(3階)も併設。蔵書は約56万冊。一日平均2000人ほどが利用する。

平井館長は「コロナ禍ということで100万人達成までもう少しかかるかと思っていたが、意外と早かった。今後も市民図書館の熱狂的なファンを増やし、利用者の読書推進の手伝いをしていければ」と意気込みを話していた。

 

100万人目の来館者となった塩谷さん家族

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