障害児と家族を無料招待 11月3日に白浜AW

和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで11月3日、障害のある子どもと家族を招待する「ドリームデイ・アット・ザ・ズー2021」が開かれる。イルカやクジラによる迫力のパフォーマンスショーや、さまざまな動物たちに出合えるケニア号乗車など、楽しいイベントが盛りだくさん。同園では9月24日まで、1000組、4000人の参加希望者を募集している。

同イベントは、障害のある子どもと家族を動物園や水族館に招待し、気兼ねなく楽しいひとときを過ごしてもらうための国際的なプログラム。「ドリームナイト・アット・ザ・ズー」として1996年、オランダのロッテルダム動物園から始まり、現在は日本を含む40カ国、国内27施設にまで広がっている。

毎年6月の第1金曜日に実施されており、同園では2017年から毎年、営業終了後のパークを貸し切って開催してきた。2017年は県在住の約250組、18年は近畿圏在住の約500組、19年は全国から約500組と規模を拡大して実施してきたが、昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止。

4回目となることしは、実施規模を広げ、パークを一日貸し切って日中に行うことから、イベント名を「ナイト」から「デイ」に変更。これまでは同園主催で行ってきたが、本年度はイベント主旨に賛同した4団体と㈱アワーズがメインに「ドリームデイ・アット・ザ・ズー実行委員会」を立ち上げ、運営を行う。

同委員会の下村明輝さんは「参加者から普段は周りに気兼ねするという声を聞くので、ゆくゆくはイベント時だけでなく、いつでも気兼ねなく来てもらえるパークとともに、全ての人が共に助け合って生きていける社会の実現を目指していきたい」と話し、「ぜひゆっくりパークで楽しんでもらえれば」と参加者を呼び掛けている。

対象は19歳以下の障害のある子ども(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を持つ人、難病・障害があり支援が必要な人)とその家族。参加希望者はホームページでのウェブ応募(24日午後5時締め切り)か、応募用紙を印刷し、必要事項を記入の上、ドリームデイ・アット・ザ・ズー実行委員会(〒649‐2201和歌山県西牟婁郡白浜町2399アドベンチャーワールド内)に送付。郵送は24日当日消印有効。

問い合わせは同園(℡0570・06・4481)。

 

昨年のドリームナイト・アット・ザ・ズーで動物と触れ合う参加者ら(アドベンチャーワールド提供)

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