小学校でクラスター 誹謗中傷に注意呼び掛け

和歌山県は25、26日の2日間で、県内で乳児から70代の14人が新型コロナウイルスに感染したと発表。印南町立印南小学校の児童と教員の感染者が計7人となり、90例目のクラスター(感染者集団)に認定した。学童保育を除き、小学校でのクラスターは県内初めて。

14人の保健所管内別内訳は、和歌山市2人、岩出1人、橋本2人、御坊5人、田辺1人、新宮3人。

印南小のクラスターは、低学年の児童6人と教員1人の感染を確認。発症前の登校で、児童が給食でマスクを外した際、会話などをしていたとみられる。

発表済みのクラスターでは、高野町の特別養護老人ホーム関係で入所者1人の感染が新たに確認され、感染者は計15人となった。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は、児童・生徒が関係するクラスターでは、誹謗(ひぼう)中傷やいじめなどにつながるケースがこれまでにもあったことから、そうした行為をしないよう呼び掛けた。

5人の感染確認 80代男性が死亡

27日には新たに10~90代の5人の感染と80代男性の死亡が発表され、死者数は累計60人となった。

5人の保健所管内別内訳は、和歌山市3人、橋本1人、新宮1人。

発表済みのクラスターでは、高野町の特別養護老人ホーム関係でショートステイ利用者1人の感染が判明し、計16人となった。

直近1週間の人口10万人当たりの感染者数は、クラスターが発生した橋本保健所管内で22・7人、御坊保健所管内で21・6人と多くなっている。

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧