安全な生活・外出を 県民への「お願い」緩和

全国で新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が今月末で解除されることを受け、仁坂吉伸和歌山県知事は29日、10月1日から不要不急の外出自粛の呼び掛けをやめ、「安全な生活・外出を心掛ける」とするなど、県民への「お願い」の一部緩和を発表した。

変更後の「お願い」では、県外への外出については、基本的な感染予防対策を徹底した上で行き先の自治体の要請に沿った行動を求める。飲食・カラオケは慎重な行動を呼び掛けていたが、「気をつけて、換気にも注意」との表現とする。

県立学校の部活動は、住民に外出・移動の自粛などを要請している区域の学校との練習試合などは禁止するが、それ以外は感染予防対策を十分に講じた上で行うとしている。

従来は、観光などの不要不急の目的については自粛を求めてきたが、変更後は「気をつけて」と注意を促しつつ、県民それぞれの判断にゆだねることになる。

仁坂知事は29日の定例会見で、「第5波は終わったのだろうが、次の波は必ず来ると思う」と述べた。ワクチン接種が進んでいる効果で第6波は小さくなる期待はあるとしながらも、感染者数が少ない段階で抑え込まなければ、拡大する恐れが当然あるとし、地道な保健医療行政の取り組みが重要との認識を改めて示した。

 

県民への「お願い」の変更を説明する仁坂知事

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