自転車のルール学ぼう 那賀高生がDVD制作

秋の全国交通安全運動(21~30日)に合わせ、岩出署から委嘱された高校生広報員(愛称・フローリアサポーター)が自転車の安全利用を啓発するDVDを制作し、27日、同署に寄贈した。

同署の依頼を受け、映像を制作したのは、フローリアサポーターとして活動する、和歌山県立那賀高校(岩出市高塚)の放送部員6人。フローリアとは、フランス語で「花が咲く」の意味。音声や映像関係の技術を研究する同部員と同署が連携して、昨年から交通安全啓発や犯罪抑止などの警察活動全般に関する情報発信を行っている。

制作したDVDは自転車の交通ルールなどについて、同部員が描いたイラストを用い、ナレーションで分かりやすく解説した内容となっている。収録時間は約5分。ことし8月末に取り掛かり同署監修の下、約1カ月で完成した。

同日、同校放送部部長で3年生の木村文香さん(17)と部員で2年生の松山千夏さん(17)が同署を訪問。制作したDVDを植松勝己署長(60)に贈った。

植松署長は、昨年県内で発生した自転車が絡む交通事故の8割が自転車側に法令違反があったと分析されていることにふれ、「制作した映像は自転車の交通ルールが一目で分かる内容になっている。人を集めて交通安全教室ができないので有効に活用したい」と感謝した。

イラストを担当した松山さんは「背景の色を統一するなど、見やすく、分かりやすくを心掛けた」と笑顔。自身も自転車通学しているといい、「身近な自転車のルールを分かってもらえれば」と話した。映像の編集を担当した木村さんは「自転車が関わる交通事故が少なくなってほしい」と期待を込めていた。

DVDは、同署内の待合室で放映する他、管内の中学校や高校の交通安全教育にも活用する予定だという。

 

贈呈したDVDを手に植松署長㊨、松山さん、木村さん、同校教諭

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