別れ惜しみ閉館式 市民会館42年の歴史に幕

和歌山市民会館(伝法橋南ノ丁)の閉館式が9月30日に行われ、玄関前に集まった市関係者や市民ら約100人が、42年の歴史の最後を見守った。

市民会館は1979年7月、総工費約44億円をかけて開館。地上4階、地下1階建て、三つのホールと展示室、会議室、和室などを備え、市の文化活動の拠点として愛され、活用されてきた。

閉館式で尾花正啓市長は「皆さまには市民会館への思いがいっぱい詰まっていると思う」と述べ、同館を利用し、支えてきた人々に感謝。役割を引き継いで、10月末に開館が近づく「和歌山城ホール」にふれ、「多くの市民が文化・芸術を通じて憩い、集い、より親しんでもらえる新しい市民会館を目指していきたい」とあいさつした。

吉本昌純市議会議長は「ありがとう、お疲れさまでした。市民会館」と感謝の言葉を贈り、前寿広館長には花束が手渡された。

最後に、市消防音楽隊が「蛍の光」を演奏すると、屋上から「和歌山市民会館の永らくの御利用ありがとうございました」と記された垂れ幕が下ろされた。

出席者は拍手を送り、同館の姿を写真に撮るなどして別れを惜しんでいた。

感謝の垂れ幕が下ろされ、閉館した和歌山市民会館

感謝の垂れ幕が下ろされ、閉館した和歌山市民会館

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