水道、トイレどうぞ 各地で支援の輪広がる

和歌山市の断水を受けて、各地でさまざまな支援の輪が広がっている。同市松江北にある総合建設業の良誠工業㈱(中山勝裕代表取締役)では、地域の人に利用してもらおうと、工事現場などで使用する「快適トイレ」を同社敷地内に2台設置。和式、洋式、男性用トイレを用意している。

同社は一部、井戸水を利用しており、飲むことはできないが、近隣住民が自宅でのトイレなどに使う水も提供している。中山代表は「早く復旧するよう願っています。私たちで役に立てるなら協力したい。トイレや水にお困りの方はぜひ来社ください」と話している。

和歌市友田町の海鮮居酒屋、長野家では「断水で困っている人の力になれば」と、店舗の外に設置している水道を誰でも利用できるよう24時間、水を提供している。

断水が終わるまで。水道を利用していた上須聖也さん(34)は「通りすがりに張り紙を見て利用させてもらった。飲み水はあるがトイレ用の水がない。飲食店も大変なのにありがたい」と話した。

 

ペットボトルに水を入れる利用者

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