簡易トイレを寄贈 慶風高校が断水地域に

断水が続く和歌山市北部地域の人に活用してもらおうと、和歌山県紀美野町の学校法人田原学園慶風高校の生徒たちは7日、同市吹上の真砂配水場に緊急携帯用トイレ「行っトイレ!」を届けた。

同商品は、同校の生徒が発案し、㈱朋久(同市秋月)と共同開発。ネーミングをはじめ、高校生の目線でさまざまなアイデアが詰まっている。レジャーや災害時などに袋を開けてセットするだけの簡単設計に加えて、従来の緊急用トイレキットにはなかった目隠しシートもセットされており、エチケットにも優れている。

この日、同校の田原サヨ子校長と中前耕一教頭、生徒会の副会長を務める2年生の益田一輝さん、1年生の前田美海(みう)さんが配水場を訪れ、同商品を300個寄贈。同校は2016年の熊本地震の際にも同商品を被災地に届けており、今回も「断水によって一番困るのはトイレなのでは」という配慮から寄贈に至ったとし、「少しでも困っている人の役に立てれば」と同商品の活用を願っている。

「行っトイレ!」を手に田原校長、前田さん、益田さん、中前教頭(左から、慶風高校提供)

「行っトイレ!」を手に田原校長、前田さん、益田さん、中前教頭(左から、慶風高校提供)

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