甘くてクリーミーな食感 ホワイトサポテ

和歌山県海南市下津町中の橋爪農園は、市場になかなか出回らない希少なフルーツ「ホワイトサポテ」を栽培している。ホワイトサポテはミカン科に属する常緑高木果樹で、メキシコや中米の高地が原産。国内での生産農家は少なく県内でも珍しい果物という。

代表の橋爪道夫さん(70)は約40年前、熱帯果樹の研究、サポートなどを行う、県出身で農学博士の米本仁巳さんと知り合ったことをきっかけに南国フルーツの栽培を始め、約30年前からサポテの栽培に取り組んでいる。

「木になるアイスクリーム」と橋爪さんが呼ぶホワイトサポテは、糖度20度以上という甘さと、柿とバナナ、マンゴーをミックスしたようなクリーミーな食感、瑞々しい果肉が特長。表面は緑色で中身は白色、ソフトボールほどの大きさで1個の重さは約400㌘。

同農園では、3~4㍍の木に50~100個の実をつける。3月ごろから実がなり始め、10月ごろ収穫を迎える。追熟させ果皮がシワシワになれば食べ頃。ナイフで半分にカットし種を取り除けば、スプーンでそのまま食べることができる。レモンやライムの果汁をかければさらに甘味が増す。ヨーグルトやアイスクリームとの相性が良く、「ぜひパフェにして食べてみてほしい」と勧めている。

同農園は他にも、自根(じこん)キュウリをはじめ、ピーカンナッツや国産アボカド(ベーコン種)、ゆら早生ミカンなどを栽培。ホワイトサポテ、アボカドのジェラートや苗木の販売、接ぎ木の講習会なども積極的に行っている。橋爪さんは「いいものをもっと広めていきたい。一度ホワイトサポテを食べてみてほしい」と話す。近隣の産直やインターネットショップで販売している。詳細は同農園(℡073・492・1169)。

 

希少な国産ホワイトサポテを栽培する橋爪さん

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