笑顔と感動届けたい 智弁小運動会応援合戦

智弁学園和歌山小学校(和歌山市冬野)の運動会が12日、同市手平の和歌山ビッグホエールで開かれ、全校生徒430人がこの日のために重ねてきた練習の成果を披露した。

運動会は例年、同校のグランドで実施しているが、ことし4月に創立20周年を迎えた同校にとって節目の年であるとともに、新型コロナウイルス感染症拡大を予防する観点から、換気システムの整った同施設での開催が決まった。

開会式で渡瀬金次郎校長が、「最後まで諦めることなく、熱い気持ちで駆け抜けましょう」とあいさつ。準備体操の後、5、6年生の応援団と全学年が協力して行う「応援合戦」から競技がスタートした。

応援合戦は8年ほど前に児童会の提案で始まって以降、毎年恒例の競技になっていたが、昨年度は新型コロナウイルスの影響で中止。ことしも実施が危ぶまれていたが、児童会執行部の6年生、中谷匠之介さん(12)、宮野佑太さん(12)、橋本尚子さん(12)、大西里音さん(12)の4人が渡瀬校長に手紙を書き、「小学校最後の運動会で、コロナ禍だからこそ、運動会の醍醐味(だいごみ)でもある応援合戦をして感動を届けたい」などの熱い思いを伝え、2年ぶりの実施がかなった。

5、6年生の応援団が紅白それぞれのチームに分かれ、執行部が中心となって曲決めから振り付けまで全てを担当。各チームがアクロバティックやバトントワーリングの技など、練習の成果を披露し、会場で見守る教職員、保護者らにも笑顔と感動を届けた。

夏の全国高校野球選手権大会で智弁和歌山高校が優勝したことを受け、同大会歌の『栄冠は君に輝く』に合わせて両チームが一丸となった応援も披露。白組の応援団長を務めた中谷さんは、「去年やれなかった分、気持ちも高まっていた」と振り返り、「最高の仲間と一緒にできてうれしいし、誇らしい」と笑顔で話した。

 

熱い思いで応援合戦を披露する児童ら

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