日曜に乳がん検診 17日に賛同医療機関で

NPO法人J.POSH(ジェイ・ポッシュ)が年1回実施する、日曜日に受けられる乳がん検診「ジャパン・マンモグラフィー・サンデー(J.M.S)」が17日、全国の賛同医療機関で行われる。和歌山県内では、和歌山市、橋本市、御坊市、田辺市、岩出市の6カ所で実施。2019年から毎年参加している、和歌山市三葛のさくらい乳腺外科クリニックの櫻井照久院長(52)は「定期検診を受けるきっかけになれば」と話している。

J.M.Sは、子育てや仕事などで平日に検診を受けに行くのが難しい人が、休日の日曜日に乳がん検診を受けられるよう、全国の医療機関とNPO法人J.POSHが協力し、毎年乳がん啓発強化月間である「10月第3日曜日」にマンモグラフィー検査を実施する取り組み。2009年にスタートした。市内では同クリニックの他、中江病院(船所)も賛同医療機関に登録されている。

日本人女性の9人に1人がかかるといわれる乳がんは、20歳前後から発生が認められ、30歳代で増加、40~60歳代まででピークに。その後は減少するも、依然として高い発生率で罹患するという。

一方、早期発見・早期治療をすれば、治る可能性も高く、乳房を温存するなど、治療の選択の幅も広がる。新型コロナウイルス感染症の影響で、受診控えが懸念される中、櫻井院長は「検診は早期の中でも最も早い段階のがんを見つけようとするもの」とし「年1回検診を受けるのが望ましい」と話す。

さくらい乳腺外科クリニックは、県内で唯一の乳腺専門医による日本乳癌(がん)学会が認定する乳腺専門クリニックで、マンモグラフィー、エコー、触診を実施。マンモグラフィーは女性の認定技師が対応し、乳癌(がん)学会専門医の櫻井院長がエコーを行い、検査結果も当日中に分かる。市町村の検診にも適応しており、和歌山市民の場合、40~69歳が2000円、70歳以上は1000円。同市無料クーポン、岩出市と紀の川市の住民検診は無料。

同クリニックでは、保育士資格を持った従業員2人が常駐している他、キッズスペースもあり、子ども連れでも安心して利用できる。駐車場も25台完備。放射線技師の櫻井真知さん(41)は「ぜひ気軽に受けに来ていただければ」と呼び掛けている。

予約や問い合わせは同クリニック(℡073・448・3366)。

「1年に1回検診を」櫻井院長㊧と真知さん

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