フラメンコ協会20周年公演 11月3日県文で

10月30日から始まる「紀の国わかやま文化祭2021」に合わせ、和歌山フラメンコ協会は11月3日、県民文化会館(和歌山市小松原通)大ホールで同協会設立20周年記念公演「もののけの森のマリア」を披露する。

同協会は、県内のフラメンコ第一人者である森久美子会長が中心となり、「フラメンコの素晴らしさを伝えたい」との強い思いで2001年に設立。森会長が20年間途絶えることなく注ぎ続けてきたフラメンコへの情熱を込め、同舞台を制作。総合プロデュースも務める。

森会長は1999年に開かれた「南紀熊野体験博」で初めて熊野を題材にしたフラメンコ舞台を創作。以来、20年間ずっと心にあったという「こうしたら良かった」などの思いを詰め込んだ今作について、「祈りの道をテーマにした物語を完結させたい」と意気込む。

スペインの巡礼道と熊野古道という二つの祈りの道をフラメンコの絆で結んだ今作は、失恋した一人のフラメンコダンサーが傷を癒やすべく巡礼道を歩くうち、いつの間にか時空、時代を超えて古(いにしえ)の時代の熊野古道を歩き、傷ついた心が癒やされよみがえっていくというストーリー。

森会長は「フラメンコダンサーのマリアを通して、観客の皆さんも時空や時代を超えて熊野の森や巡礼道を体験できるような物語を、神々に畏敬の思いを込めて描いた」と話し、「一流のフラメンコダンサーによる盛りだくさんな舞台になっているので、見ないと損」と笑顔で来場を呼び掛けている。

午後3時開演(2時開場)。当日券はプレミア限定席(指定)6000円、一般自由席5000円、学生(小・中・高)自由席3000円。各1000円引きとなる前売り券は、同協会、同館、フラメンコアカデミア「ラ・ダンサアンダルシア」で販売中。詳細は同協会のホームページに掲載。

問い合わせも同協会(℡073・402・4331)。

 

一流のフラメンコダンサーによる「もののけの森のマリア」

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