2カ所で早急な対策必要 県が盛土を総点検

和歌山県は20日、県内で進めている盛土の総点検で、今後大雨に伴い被害の恐れがあり、早急に対策が必要な箇所として、湯浅町山田と日高川町寒川の2カ所を特定したと発表した。

県では7月3日の静岡県熱海市で発生した大規模土石流の被害を受けて県内の盛土を点検。土砂災害警戒区域(土石流発生の恐れ)とその流域の盛土箇所合わせて838カ所の中から、最優先すべき現地点検箇所として76カ所を特定していた。今月14日には目視による現地点検を実施し、さらに詳細な点検が必要な箇所として今回の2カ所に絞り込んだが、担当課によると一部崩れるなどの被害が出ているため、すでに対策を進めているという。

湯浅町山田の盛土箇所は山田小学校南西に位置する民間所有の林地。1㌶以上の林地開発には県の許可が必要だが、2017年から民間が無許可で盛土をしており、一部雨で浸食され、斜面に亀裂も入っている。下流約200㍍には町営プールや物流センター、その下には民家もあり、県は林地所有者に土砂の撤去を要請している。日高川町寒川の盛土は役場寒川出張所東、小藪川上流約2㌔。町が管理する土地で、1994年ごろから公共工事の残土処理場として盛土されてきた。周辺に民家はないが、一部が崩れて河原に落ちてきており、対策を進めている。土砂災害警戒区域とその流域の現地点検箇所のうち、他の74カ所は危険性が低いと判断。今後、土砂災害警戒区域とその流域以外の484箇所についても、同じように現地点検を進めていく。

仁坂吉伸知事は「徹底的に調べて、必ずしも安全と言えない場合は金もかけて対策を講じたい」と話した。

 

盛土総点検について話す仁坂知事

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