お菓子の伝承テーマに 海南で劇団紀州公演
和歌山県海南市且来のすわん江戸村(河村海人代表取締役)で23、24日の両日、劇団紀州による田道間守(たぢまもり)公1950年式年大祭記念公演「橘とお菓子のものがたり」が行われた。
「海南市に地域貢献したい」、「演劇を通して海南の素晴らしさを知ってもらいたい」と公演を企画し、海南市の歴史にまつわる田道間守をテーマに同劇団の市川昇次郎さんが現代風にアレンジした。
23日の午後1時から行われた公演では、幼児から高齢者まで幅広い年代の約45人が観賞。同劇団の舞台を初めて見る人も多かった。
物語は、田道間守が、垂仁天皇から「不老長寿の不思議な果実を探せ」という無理難題を押し付けられ、船に乗って命懸けで大陸へ渡るという冒険もの。
子どもでも分かりやすいストーリーで、せりふに「ええわいしょ」「いこら」など和歌山弁を使うなど親しみやすく、ジョークや見た目の面白さを取り入れたりと、会場は笑いに包まれた。
海南市のマスコットキャラクター海(かい)ニャンも登場。シンガー・ソングライターのあきゆらさんのピアノ演奏で、市観光協会が制作した「お菓子のテーマ曲」を歌手の春菜美保さんが歌い、観客と一体となり会場を沸かせた。
常連客の女性は「毎週見に来ている。元気がもらえて一週間があっという間に過ぎる。きょうの公演は和歌山の方言がたくさん使われていてとても楽しかった」と笑顔。昇次郎さんは「初めての人も多かった。これからも見に来てもらえたら。和歌山を演劇のまちにしていきたい」と話した。後半には演者の舞踊ショーが行われ会場を盛り上げた。

和歌山弁を盛り込んだ親しみやすい芝居
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