大賞は広谷スタジオ 紀州材ベストユーザー賞

和歌山県外の木材消費地で紀州材の需要拡大に実績のある企業などを県が表彰する2021年度「紀州材ベストユーザー賞」の大賞に、㈱アーキヴィジョン広谷スタジオ(東京都新宿区、広谷純弘代表取締役)が選ばれ、25日、県庁知事室で表彰式が行われた。

広谷代表取締役は和歌山市出身の建築家で、2006年の同社設立以来、東京都を中心に、観光案内所や保育所、ホテルなど各地で手掛けた建築やインテリア、アートワークなどに紀州材を使用。緻密な質感や作り手の技術の高さを評価し、デザインに取り入れることで、紀州材の魅力発信に大きく貢献している。本紙には「デザインの根っこ~人・モノ・かたち」を連載中。

表彰式では、仁坂吉伸知事が広谷代表取締役に木製の賞状と記念のプレートを贈呈。同社を推薦した㈲白樫木材の白樫啓一代表取締役も出席した。

広谷代表取締役は、ゆがみが少なく、緻密で構造材などに使いやすい紀州材の特長を話し、県外の建築業者らにも品質の高さが評価されていることを紹介。「和歌山に生まれ、和歌山からの賞を受けられてありがたい」と喜びを語った。

 

賞状を手にする広谷氏㊥、仁坂知事㊨、白樫氏