精巧な紀州民芸盆栽 県公館で花と心のたび展
和歌山県紀の川市の紀州民芸盆栽作家・櫻井榮子さん(80)が主宰する「第78回 花と心のたび展」が3日まで、和歌山市和歌浦中の県公館で開かれている。
櫻井さんと研究生45人が紀州民芸盆栽とアートフラワーの作品約150点を出品。紀州民芸盆栽とは紙や布、ワイヤーなどのさまざまな材料を使い、樹木や草花の形を創作したもの。材料一つでも顔料で丁寧に染め上げるなど、全て手作業で精巧に仕上げた力作がそろう。
日本庭園を見渡せる和室では、ずっしりと重厚感のあるシンパクやマツ、思い出のフジ棚をイメージした作品などを展示。那智大社の火祭りで使用するたいまつの土台を花台に利用した作品も並ぶ。
洋室には、民芸盆栽のウメモドキを中心に据え、ガクアジサイやトルコキキョウ、カスミソウなどのアートフラワーが華やかな空間を演出する。
茶室には色鮮やかなアートフラワーの大作が並び、同じ幼稚園出身の子を持つ母親8人が1年半かけて制作した。
櫻井さんは「2年ぶりの作品展で皆、力が入っている。県外の人にも和歌山の文化のすごいところを知ってもらえれば」と話していた。
櫻井さんの長女・南天うめおさんの色鉛筆画も展示。フラワー小盆栽の体験(材料費実費)やボーカルとウクレレの演奏もある。
午前10時から午後4時まで。
問い合わせは櫻井さん(℡090・2287・1996)。
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