水管橋本復旧へ 調査着手、業者と随意契約

和歌山市は10日、崩落した六十谷水管橋の本復旧に向け、9日付で調査・設計の契約を結んだと発表した。崩落した箇所の撤去方法や残存部分の修繕方法などを検討し、来年6月15日までの本復旧を目指す。

契約相手は、日鉄パイプライン&エンジニアリング㈱資源エネルギー事業部和歌山支店。1975年3月に完成した現在の水管橋を施工した住友金属工業㈱の業務を引き継ぎ、設計図や構造計算書などの資料を保有しているという。

市は本復旧について、水管橋の七つのアーチのうち、崩落した中央部と両隣の三つを架け替え、残る箇所は部材の交換や補修を行う案を示しており、今回の調査で実施に問題がないか検討し、設計を進める。

緊急工事のため、地方公営企業法施行令に基づき、随意契約とした。金額は現時点で未定で、工法などが決まった後に改めて契約する。

今回の契約は、本復旧に向けた3段階のうち最初の段階。第2段階となる、調査や本復旧工事の足場設置に必要な仮桟橋を設置する工事の契約も今月中には同社と結ぶ方針で、第3段階が本復旧工事となる。

 

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