優しさと温もりの表現 西野さんら鉛筆画展

「たらこ」の作家名で活動する和歌山県岩出市の鉛筆画家・西野一義さんと生徒らの作品展が30日まで、和歌山市禰宜のケーキサロン・マニエールで開かれている。

西野さんが独学で鉛筆画を始めたのは6年ほど前。水彩・油彩画にも挑戦したが、手軽で手間がかからないこと、そして何よりやさしくぬくもりを感じるタッチに引かれ、鉛筆1本に絞った。毎日5時間程度、壁のボードに紙と写真を貼り、立った状態で描く。モチーフは人物が中心で、今まで描いた絵は自身のインスタグラムに投稿しただけでも700枚以上にもなる。

今展では、西野さんと主宰する鉛筆画教室の小学生から60代の生徒、計8人の鉛筆画作品30点が並ぶ。教室で使用する鉛筆は、10H~10Bの薄い色から濃い色までの計22本。人物や猫、風景など細かいところまで丁寧に描いた作品を堪能できる。

D51(デゴイチ)498をモデルにした西野さんの作品は、SL部分は写真を見ながら、客車と煙、敷石は想像しながら描いた。鉄の重量感を意識し、岩出市の根来SL公園のD51も参考にした。サイズはA1。2カ月かけて細部までじっくりと仕上げたという。

西野さんは「始めて間もない生徒もどんどん成長していく。鉛筆画のやさしさとぬくもりが伝わるような作品づくりを目指したい」と笑顔で話している。

展示会場には、西野さんの知人で和歌山市紀三井寺の「うるし工房NAO」の漆塗りアクセサリー作品も展示している。午前9時から午後7時(最終日は3時)まで。

問い合わせは同店(℡073・477・3155)。

 

丁寧に描かれた作品が並ぶ

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