「より強い現在」を取り戻す 多様な新型コロナ対策に全力

鶴保 庸介

引き続き観光立国調査会会長代行を務めることとなりました。
GoToトラベル事業再開に関する時期や対応、施策、水際措置、ワクチンパスポートをどのように観光に役立てることができるか等について引き続き協議を進めていきます。
新型コロナウイルスの感染者は一時期にくらべ減少していますが、再感染拡大も懸念されているのが現状です。再感染拡大が起こった際、皆さんがいち早く政府の対策を判断できる仕組みが必要だと考えています。導入には客観的な目安が必要ですが、感染状況が一定の水準まで悪化した場合に、自動的に感染対策が強化される、「サーキットブレーカー」の導入が有効なのではないでしょうか。一定の水準まで悪化した場合の対策が明確なため、感染拡大時の個々人の行動や、企業であれば経営に関する判断も素早くできます。
感染者が減ったとはいえ、経済への影響はまだまだ残っています。影響を受けた方の中には政府補助を受けられる方も多いと思いますが、民間金融機関から融資を受ける際、貸し渋りや個人保証がなければ融資を受けられないなどのトラブルが起きているケースがあると聞きます。すべてのトラブルに対応できるわけではないですが、できる限りのサポートをしていきたいと考えています。各所のトラブルはぜひご一報ください。
観光業に関することでもう一つ。厚生労働省の担当者から話を聞きました。
旅館業法第5条を見直してもらいます。現状コロナウイルス感染者が宿泊を希望した際、宿泊拒否ができないという法律の内容ですが、関係団体へのヒアリングを行った上で今後の方向性が決まっていきます。宿泊者側、旅館・ホテル側双方が安心して宿泊する、宿泊者を迎えることができる法律に変わることを期待しています。
また、インバウンドの待機期間が留学生などは14日から3日短縮される、ワクチンパスポートがさまざまな場面で活用されるなど、状況はよい方向に変わってきています。
それと同時にウィズコロナ・アフターコロナを見据えた観光業界の体質強化が必要です。平日休日の観光客分散化、ⅠTなどを活用してより簡便で安くでできる人の移動の実現。世界レベルで見て、交流人口の増加に成功している事例の共有、などの野心的な目標を実現させるために、この機会を逃さず実施にうつしたいと思います。
一日でも早く、元の生活に、そして「かつてより強い現在」を取り戻すために微力の限りを尽くします。

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