WAKAYAMA NEWS HARBOR
和歌山さんぽみちプロジェクト

信州そばと「六文銭かき揚げ」

前号では、上田城跡に位置し、歴代の藩主を祭る、不落城・必勝祈願として名高い「真田神社」を取り上げた。今週は上田城近くの飲食店で見つけた、ご当地ならではのメニューを紹介したい。
信州・上田を訪れたからには食したいものがある。ご当地名物の信州そばだ。上田城近くにある「そば処千本桜」にお邪魔した。
ここで、真田にちなんで作られたユニークなメニューを見つけた。「六文銭かき揚げ天ざるそば」と名付けられたもので、写真を見ると天ざるが見えないほどに大きなかき揚げが乗せられているではないか。早速、注文してみることにした。
待つこと10分。メニューの写真にあったとおり、器からはみ出るほど大きなかき揚げが乗っている。かき揚げの中央には6個の薄い竹輪が並べられている。見事に六文銭を形成しており、六文銭かき揚げという名前そのもの。新鮮な野菜で作られたかき揚げで、サクサクした食感がたまらない。かき揚げを少しずつ崩していくと、信州そばが顔を出す。
無論、この信州そばもご当地ならではのおいしさ。信州そばと六文銭かき揚げという上田市ならではのご当地グルメに舌鼓を打たせていただいた。
他にもご当地グルメがある。「美味(おい)だれ焼き鳥」という焼き鳥で、方言の「お前たち」、おいしい、タレを追い足したという意味から名付けられたとされ、すりおろしニンニクが入ったしょうゆベースの濃い味わいがたまらない。
「つけば」と呼ばれる、ウグイなどの川魚を焼いた料理も有名。大小120の河川がある上田市では、伝統漁法「つけば漁」が盛ん。漁期の春には「つけば小屋」という専門の店が出るほどであるという。
豊かな自然と真田の街。上田市を訪れた際はぜひ味わってみてほしい。
(次田尚弘/上田市)