東久邇宮国際文化褒賞 得津さんとRuiさん
和歌山市有本のマナーコンサルタントで県人権啓発センターの登録講師を務める得津美惠子さんと、得津さんの次女でイラスト作家のRuiさんがこのほど、「東久邇宮(ひがしくにのみや)文化褒賞」を受けた。得津さんとRuiさんはことし4月にも、自費出版で発信を続けていることなどが評価され、「東久邇宮記念賞」に輝いており、続けての受賞となった。
同賞は、文化や善事に尽くした人を顕彰するもの。毎年、発明の日(4月18日)に東久邇宮記念賞、文化の日(11月3日)に東久邇宮文化褒賞の授与が行われている。
得津さんは25年前から社会性のある小説を書き続けており、県内外で開かれる人権研修では、講師として受講生らに利他の心を持つことの大切さなどを伝えている。
Ruiさんは、自身が経験したいじめや不登校、ひきこもりなどのつらい体験を絵本に託し、同じ悩みを抱えている人に手助けできるような発信を続けており、28日には初の試みとして、同市直川の北コミュニティセンターで「いじめ・不登校・ひきこもり当事者様、ご家族様の交流会」を主催する。
Ruiさんは受賞について、「支えてくださった皆さんと一緒に頂いた賞」と感謝。「7年前ぐらいまでずっと死にたいと思っていたし、生きるという選択肢は難しかったけれど、生きていて良かった」と喜んだ。
Ruiさんは、「つらい経験も、人の役に立つために必要な出来事だったと思っている」と話し、毎月継続的に開催予定だという交流会について、「家や社会にいるとどうしても打ち明けられない悩みなどを、置いていってもらえる場になれば」と期待を込めた。
得津さんは、「賞の重みに押しつぶされないように、今後も社会性のある小説を書き続けて発信していきたい」と意気込んでいた。

賞状を手に笑顔の得津さん㊧とRuiさん
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