ひき逃げ事件検挙で功労 海南署の森警部補
ひき逃げ事件や危険運転致死事件の検挙など数多くの功績を残したとして、和歌山県の海南署交通課の森愼也(しんや)警部補(52)が、近畿管内優秀警察職員表彰を受けた。森警部補は「まさか自分が表彰を受けるとは。こつこつと目の前の課題に取り組んできたこと評価されたのかなと思う。これまで支えてくれた家族に感謝したい」と話している。
同表彰は1974年に始まり、県内では48人目の受賞者となった。
森警部補は和歌山市生まれ。県立和歌山工業高校を卒業後、県警に採用された。88年に岩出署警備外勤課に配属され、97年に海南署地域課毛原宮警察官駐在所へ。その後、和歌山東、西署の交通課などを経て、ことし4月からに同署で勤務している。
これまでにも優秀警察職員や共同危険行為等禁止違反事件検挙の功労などの表彰を受けている。
森警部補は35年あまりの勤続のうち、約20年にわたって交通課で数々の事故を目の当たりにしてきた。「事故現場は悲惨。ほとんどの事故が少しの不注意で起きる」と、いまだに無くならない酒気帯びやスマートフォンを操作しながらの運転が許せないと話し「これまでも、これからも1件でも交通事故を減らす活動をしていくことが使命」と話す。
これまでの勤務で印象に残っていることは、海南署地域課に配属となり、家族と共に毛原地区に住み、5年間駐在所勤務したことだという。「知り合いが誰もいない場所で何も分からない私たちを地元の人は大切にしてくれ、本当に心強かった。聞くだけでは分からない。体験したことで住む町のことがよく分かった」と振り返る。
今後も「まだまだ頑張らないといけない。これからも県民のために微力ながら努力していきたい」と決意を新たにした。
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