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黒江の古民家保全へ　クラファンで支援募る

町づくり活動を行う㈱楽善舎（瀬戸山江理代表）は、和歌山県海南市黒江の古民家をリノベーションし、コミュニティスペース「黒江ｔｅｔｔｏｔｅ～旧岩崎邸」として再生するため、クラウドファンディングに挑戦している。

黒江には築１００年を超える物件が多く点在する。近年、台風などで被害を受け修繕に至らず取り壊されることもあり、瀬戸山さんは「徐々に黒江らしさが失われてきているのでは。古い物件を次の世代の人たちに残したい」と保全に乗り出した。

クラウドファンッディングに挑戦し保全するのは、木造２階建て、土壁瓦葺の旧岩崎邸。築１００年以上の商店兼住居だった建物。全体的な補修工事が目的で、屋根の修繕、柱と壁の補強、不要部分の解体、内装工事とライフラインの整備などを行う。

リノベーション後は、日常的にさまざまな人が訪れるよう、一部を区分けし、小規模スペースをテナントとして活用する。奥側に小規模なキッチンを備え、飲食店が出展可能な多目的スペースに。他にも、会議室やギャラリー、ワークショップなどの会場として活用する。

支援のリターンとして、多目的スペースの一日や１週間などの使用権、同邸の大黒柱に名前の掲載などがある。支援はキャンプファイヤーにて、締め切りは来年１月３０日。問い合わせは同社（℡０８０・８４５０・１７２８）。