住民投票条例案を審議 24日~臨時和歌山市議会

市民団体「カジノ誘致の是非を問う和歌山市民の会」が直接請求した、カジノを含む統合型リゾート(IR)誘致の賛否を有権者に問う住民投票条例案を審議する臨時市議会が、24~27日に開かれることが決まった。17日に市議会運営委員会に示された資料では、議案に付す尾花正啓市長の意見は「住民投票を実施する意義は見いだし難い」となっている。

同委員会で決まった臨時市議会の日程は、24日の本会議で条例案と尾花市長の意見の説明があり、25日の総務委員会で市民の会による意見陳述と条例案の審議を行った後、27日の本会議で採決となっている。

資料に示された尾花市長の意見では、実施の意義を見いだし難い理由として、IR誘致の同意には市議会の議決を必要とし、これまでも議論してきたこと、一般的に条例に基づく住民投票は法律が定めた首長や議会の権限を拘束することができないとされていること、住民投票の実施には多額の費用を要することを挙げている。

 

臨時給付金の補正も コロナ対策経済支援

臨時市議会には、新型コロナウイルス対策の経済支援を盛り込んだ64億9528万円の2021年度一般会計補正予算案も提出される。

内容は、高校生までの子どもがいる世帯に国が支給した1人当たり10万円の臨時特別給付金について、所得制限により対象外となった市内の約4300人に対し、市独自で給付する事業に4億3132万円を計上。

さらに、住民税非課税世帯などを対象とする1世帯当たり10万円の給付金支給に61億4386万円(うち債務負担行為7991万円)となっている。

 

住民投票条例案を審議する臨時市議会について話し合われた市議会運営委員会

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