作法は完璧だよ おのみなと幼稚園で新年お茶会

おのみなと幼稚園(和歌山市道場町、田村歓彰園長)で13日、新年恒例のお茶会が開かれ、年長の園児ら133人が日本の伝統文化を体験した。

お茶会は、日常の生活から離れて日本古来の和の文化にふれながら、お茶席での作法を学び、ゆったりとした〝静〟の雰囲気を感じてもらおうと毎年海善寺の本堂で開かれている。例年は全園児が参加するが、ことしも昨年同様、新型コロナウイルス感染症対策のため、年長児のみが参加。

園児たちは約10人ずつに分かれてお茶席につくと、背筋を伸ばして正座。三角形を作るように両手を前につき、お辞儀をしてから和菓子の栗しぐれを味わった。

和菓子に続いて運ばれた抹茶を前に、園児たちは少し緊張しつつも、茶道に詳しい園の事務長、田村優未子さんのまねをしながら、茶わんを右手で時計回りに2度回してから味わった。

飲み終わると、声を合わせて「お茶はまことに結構でした」とお礼を言い、反時計回りにお茶わんを2度回すなど、一連の作法を体験した。

池田新ノ志(しんのすけ)ちゃん(6)は、「ちょっと苦かったけど、おいしかった」とにっこり。谷奥栞奈(かんな)ちゃん(6)は、「作法も完璧に覚えられた」と自信たっぷりに話していた。

田村さんは、「基本的なマナーを身に付けてもらうとともに日本の美学を小さい時から学んでおくことは、自信につながり、いい経験にもなるはず」と期待を込めた。

 

抹茶を味わう子どもたち

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