名所旧跡に思いはせ 和歌山城ホールで絵画展

和歌山市の名所や旧跡をテーマにした「わかやま名所・旧跡絵画展」が29日まで、同市七番丁の和歌山城ホール展示室で開かれている。

市と同絵画展実行委員会(和歌山文化協会・公益財団法人市文化スポーツ振興財団)が主催。郷土の風景を見つめ、歴史・文化により身近に親しんでもらおうと開かれ、ことしで9回目。

高校生から90歳までが描いた公募作品76点と審査員5点、招待9点の計90点を展示。淡嶋神社の雛流しや、和歌山城の名勝・西之丸庭園(紅葉渓庭園)、日本遺産「和歌の浦」の風景を題材にした水彩画や油彩画、版画などが並ぶ。

市長賞に輝いた日高川町の小野千寿子さん(61)の日本画「竈山神社」は、境内の池に架かる橋の苔むした佇まいを描き、小野さんは「厳かな雰囲気を大切に、木々の奥から差す光や木漏れ日で明暗を表現した。県民でも知らないすてきな景勝地はまだまだある。絵をきっかけに行っていただければ」と笑顔。

来場した同市の西川勇さん(77)は「元の風景を知っているので見ていて楽しいし、絵のすごさが分かる」と話していた。和歌浦の三段橋を望む景色を日本画で描いた和歌山文化協会美術工芸部の中村治部長(74)は「今展は今までに描かれていない場所や斬新な描き方をしたものもある。作者の思いがこもった作品ばかり」と太鼓判を押した。

午前10時から午後7時まで。問い合わせは同絵画展事務局(℡073・436・3580)

和歌山市が誇る名所を描いた作品が並ぶ

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