会長賞に岩井さん 和歌山文協の第2回顕彰

和歌山文化協会(森本光子会長)は第2回同協会会長賞・奨励賞の受賞者を発表。同協会の発展に特に顕著な功績を残した人へ贈る会長賞に、華道の岩井利子さん(96、和歌山市)、今後の発展、活躍が期待される人に贈る奨励賞には、舞踊の秋月富江さん(芸名・吉村葵廣、60、和歌山市)、詩舞の辰村潤子さん(芸名・靜蘭、70、海南市)の2人を選んだ。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、表彰式は行わない。

同協会は1950年創立。華道部や文芸部など9部門で構成され、総会員数は288人。同賞は昨年、同協会の創立70周年を記念に創設した。

会長賞の岩井さんは、池坊県支部に所属。和歌山高等女学校時代に華道を始め、1979年から3年連続で、県展の知事賞を受賞。2004年、文化振興の功績をたたえる知事表彰に輝いた。同支部展や同協会の作品展などに数多くの作品を出展し、生け花教室を開くなど後進の育成にも尽力。元同県支部長で、現在は池坊全国大会名誉顧問と同協会副会長を務めている。

受賞について岩井さんは「驚いているが、大変うれしい。選んでいただき光栄」と話している。

奨励賞の秋月さんは1967年に6歳で初舞台を踏み、92年から上方舞吉村流の故・吉村雄輝廣氏に師事。96年に故・4世家元吉村雄輝氏より葵廣(きひろ)の名を許される。2004年に師範免状を取得。県内を中心に舞台で活躍し、現在は同協会邦楽部舞踊部日舞会副会長を務めている。

同じく奨励賞の辰村さんは、1999年詩舞真流に入門。2004年から06年にかけて吟道関心流県大会で連続優勝した。07年に真流講師、20年に真流奥伝総範師を取得。21年剣詩舞近畿大会に出場。現在は市民大学吟詩舞講師を務めている。

 

(写真は和歌山文化協会提供)

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