本田圭佑さん来県 スポーツ格差の解消訴え

元サッカー日本代表で、NowDo㈱代表取締役の本田圭佑さん(35)が26日、和歌山に来県し、子どもたちのスポーツ機会の格差解消を目指す事業などについて仁坂吉伸知事や尾花正啓和歌山市長に説明し、意見交換した。

本田さんは「世界中の誰もが夢を追い続けられる世界を創る。」を同社のビジョンに掲げ、教育サービスの提供、施設や指導者、ユーザーのマッチングサポートなどの活動に取り組んでいる。

県庁知事室で仁坂知事と面会した本田さんは、来県の理由について、「サッカーのプロクラブがない、子どもたちが身近に目指すところがないエリアは、スポーツ格差と関係があるのではないかと仮説を立てている」と話し、スポーツの機会格差を解消する取り組みを始めていることを説明した。

自身が子ども時代、Jリーグのガンバ大阪の試合を見て、プロ選手のプレーを自分の練習に生かしてきた経験も紹介し、「本物を見ると子どもは一気に開花すると思う」と語った。

和歌山市役所では尾花市長の歓迎を受け、市長室から臨む和歌山城に感嘆の声を上げた本田さん。「運動をしない子どもが増え、夢を持てない子も増えている」と、スポーツ機会の格差を、特に顕著な地方から解決していく取り組みの大切さを話した。

知事、市長との面会はいずれも冒頭のみ報道陣に公開された。出席者によると、身近な公園などを使い、遊びの中で子どもたちが体を動かし、スポーツに親しむ機会をつくるため、一緒に取り組む大学生や社会人と子どもたちをマッチングするアプリの運用などを行うという。

 

尾花市長(手前)と話す本田さん㊥

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